Mobile Suit Museum in 松戸バンダイミュージアムの仕事

Mobile Suit Museum (MSM)

「松戸バンダイミュージアム」内に作られた架空の博物館。その中心展示は1/1ガンダム上半身像でした。


 2003年7月19日、「松戸バンダイミュージアム」がオープンしました。その目玉が、1/1ガンダム上半身像を展示したGUNDAM MUSEUMでした。このGUNDUM MUSEUMは、架空の「1年戦争後(U.C.0100)に作られたモビルスーツの博物館(Mobile Suit Museum : MSM)」という態で展示されており、1年戦争で失われたガンダムの考証と再現を行っていました。他、スペースコロニーやザクなどの解説展示などもありました。

 この1/1ガンダム作製に当たり、新たにガンダムの内部構造から考証が行われました。その考証を行ったのが、松崎健一氏と氷川竜介氏でした。その考証に合わせてCGモデルや1/1ガンダムが作られたのですが、そのCGの元となる画稿を描いたのが、村田氏でした(ガンダムの3D-CGモデリング担当の星野秀輝氏 談)。また、ガンダム以外にもいくつかデザインしていたようです。MSMのパンフレットのスタッフリストには、設定考証のデザインチーム、立体造形のザクマシンガン砲弾のデザイン、展示映像のガンダムシーンのメカニカルデザインとして名前が載っています。星野氏によれば、全身の設定画を村田氏が描いて、それをパンフレットに載せる予定だったそうですが、実現しなかったようです。

 「松戸バンダイミュージアム」は、惜しくも3年後の2006年8月31日に閉館となってしまいました。しかし、1/1ガンダムを始めとした、松戸で展示されていた物品は、2007年4月28日にオープンした「おもちゃのまちバンダイミュージアム」(栃木県壬生町おもちゃのまち)に移設され、今も見ることが出来ます。

 では、「松戸バンダイミュージアム」開館時にも公開されなかった、裏設定ともいえる村田氏の設定画稿をご覧ください。